「孤愁 サウダーデ」絶筆から20数年。 [ポルトガル書籍・辞書など]
日本女性を娶り晩年を徳島で生きた文人、ヴィンセスラオ・デ・モラエスについて書かれた小説が、その作家の死によって未完となり、20年余りが過ぎました。
2012年11月、その作家の息子の手によって、後半部分が書かれたその小説が出版となりました。
「孤愁 サウダーデ」
新田次郎さんは、私の世代では「八甲田山-死の彷徨」でおなじみ。山岳作家、という肩書きがついたりします。山登りなどいっさいしない私は、名前はもちろん有名で知っていても、その著書を読んだことはありませんでした。
彼がモラエスについて書いていたことは知っていましたが、1980年に出版された「弧愁-サウダーデ」は、モラエスの神戸時代のところで終わっています。その後の徳島編がない。
それから22年、新田氏のご子息である藤原正彦氏が続きを引き継いで書かれました。
これってある意味、奇跡。
さっそく購入しました。、今晩からしばらくはベッド読書タイムが楽しみです。
ところで、新田さんと藤原さんが親子ってホンマ知らなかった。どちらも、私の読むジャンルではなかったから...とは言い訳かな。福永武彦-池澤夏樹親子は、両方愛読書があるくせに知らなかった。あんまり作家がどんな人で、とか興味がないからかもしれない。
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