ポルトガルギターの名器が日本にやって来た! [ファド FADO]
それは、3月のことでした。
我が家にとてつもなく大きな荷物が届きました。
ポルトガルからです。
箱の状態の写真を撮り忘れたのが悔やまれます。小学生の高学年ぐらいの背丈が
あったように記憶してるけど。。。
その箱の中の大部分を占める梱包材を取り除くと。。。
ポルトガルギターでありました。
さかのぼること、2010年の12月に、つっきー先生が生徒さんの楽器の買い付けなどのため
渡葡した際、製作をお願いした工房から、この朝無事日本に到着したのでした。
12月に製作をお願いしたのが、名匠「グラッシオ」氏の工房。残念ながら、グラッシオ氏は
何年も前に引退し、今は後継者の育成に専念されている。で、このギターは、グラッシオ氏の
一番弟子の作品で、氏自ら各工程でチェックを入れることを約束してくださったもの。
ポルトガルに行けば、ポルトガルギターは楽器屋さんで購入することができますが、
今回のように、オーダーメイドしてもらう、それもグラッシオ氏の一番弟子に作ってもらう
というのは大変なことです。無事、破損もなく到着したときは本当に胸をなでおろしたものです。
では、その美しいフォルムをしばしご覧ください。
ポルトガルギターの工房や、著名な製作者については、こちらのサイトに詳しく書かれて
いるのでご覧ください。 → http://esquina-web.com/fado/fado3.html
ちなみに、つっきー先生の楽器は、上記のサイトにも言及されている「カルドーソ」氏の製作。
ただ、生徒さんは関東の方なので、つっきー先生は東京・関東方面でライブをするときは
音を馴染ませるため、この「グラッシオ」をしばらくは使う予定とのこと。
さて、グラッシオ氏、前述したようにすでにポルトガルギターの製作は行っていませんが、
何かを「作る」という行為自体はやはりお好きなのでしょう。ポルトガルギター以外のものを
たまに作られるようです。
2008年にポルトガルに行った際に、引退したグラッシオ氏の「最新作品」を拝見することができました。
ちょっと陰になってわかりづらいのですが、白い倉庫の右隣にある小さな箱のようなモノ。
「犬小屋」
です。
つっきー先生のポルトガルギターの師匠、アントニオ・パレイラ先生の田舎のうちに
お泊りにいった時、見せていただきました。
ちなみに、この「名匠の犬小屋」に住んでいるのが、この子。
Pirulito。ポルトガル語で「ロリポップ」っていう意味のわんこ。
彼は気に入ってるのかなぁ。
はじめてのポルトガルギター:演奏例CD付 (リスボンスタイル)
- 作者: 月本 一史
- 出版社/メーカー: M.T.E.C
- 発売日: 2004/02/10
- メディア: 単行本
はじめまして。
Estudos luso-brasileiros が専攻だった者です。欧州住まいで、多言語を話すようになり、通訳翻訳、講師などもしております。
多元語ブログを繰っているうちに辿りつき、guitarra portuguesaの記事に目をひかれ、拝読いたしました。感動!
コインブラ大学に留学したこともございまして、fadoが大好きです。RTPの放送もキャッチして、ときたま見ております。♪~Lisboa Menina e Moc(s)a~♪ の曲が流れると、うるうるして歌いだしてしまいます。
何度かポルトガルに訪れ、10年ほど前の訪問では、会議の合間をぬって、Lisboaで見つけた専門店に入って、意を決して、guitarra portuguesaを「お土産に」買ってしました。音色と形が大好きで、持っているだけで幸せなのですが、なでることはできても弾けません。
普通のギターでさえ、ピアノを弾く人は指の爪を伸ばすなんて厳禁なので、同時に習ってはいけませんと言われ、楽器はもっていても弾けません。
一応、ピックと、教本というか、5線譜ならぬ、6線の楽譜本は1冊だけ買ってきたのですが、
自分でどうやって習っていいものか見当もつきません。
音楽の都に住んでいるにもかかわらず、ポルトガル大使館に電話してみても、guitarra portuguesaを弾ける人、教えられる人がいないと言われました。
ポルトガルに休暇で1週間くらい滞在して、集中的に「さわり」だけでも教えていただける可能性があればな~と思っております。
素敵なguitarra portuguesaの音にはsaudade感じます。
by Saudade (2011-07-04 18:59)
>Saudadeさま
コメントありがとうございます。
「音楽の都」とは、ウィーンにお住まいなのでしょうか?
多言語をお話になるって、素晴らしいですね。
私のポルトガル語は、努力しないせいで
後退の一途をたどっております(当たり前ですね。。)
もし、リスボンに滞在されることがあれば、一度
「Museu do Fado」にお問い合わせされてみてはいかがでしょう。
ポルトガルギターの教室があり、短期の受け入れも
あるかもしれません。
http://www.museudofado.pt/
先生は、アントニオ・パレイラ氏か、そのご子息の
リカルド・パレイラ氏です。
私も、Lisboa Menina e Moc(s)a 大好きです~!
by kiahuna_moon (2011-07-05 11:12)
良いポルトガルギターですね?
私も欲しくて探してますがなかなか手頃な価格では
見つかりません。どこで手に入ると思われますか?
宜しくお願いいたします!
by 杉浦 龍登 (2016-09-12 14:48)