#番外編 歌謡ファド(Fado Musicado)の愉しみ [古典ファドの愉しみ]
「古典ファド(Fado Tradicional)の愉しみ」シリーズ、お付き合いありがとうございました。
わかりやすく、を心がけましたが、まだまだピンと来ない部分もあるかと思います。
が、こんなファドの、ポルトガル語の、愉しみ方があるのだ、と心に留めていただければ幸いです。
が、ファドには古典ファドの形式以外でもたくさんの楽曲があります。リスボンのカザ・ド・ファドに行くと、そんなファドももちろんたくさん聞くことが出来ます。定型詩ではない詩を歌うファドは、Fado Musicado(ファド・ムジカード)、歌謡ファドと訳せます。Aメロ、Bメロ、サビがあって、特定の歌手のために作られたり、劇場用の曲として作られたり、行進曲(Marcha)のために作られたりしています。
大ヒットしてスタンダード化して、海外に普及するのもこのFado Musicadoです。サビで盛り上がり、観客と歌手が一体となって大合唱!できるのも、Fado Musicadoの楽しさです。例えば「Cheira a Lisboa」というファドは、リスボンのフットボールの応援歌になっていたりします。
先ほどでてきた「Marcha」というのは、お祭りのときの行進曲で、そのときはブラスバンドなどで演奏されるのですが、2拍子なので、ファドの最小の伴奏形態でもとても頻繁に演奏されます。
海外に進出しているファド歌手などは、オリジナルアルバムを引っさげてツアーに出ます。その人の個性に合わせた新しいドラマチックなFado Musicadoが日々生まれています。
Fado Classico、スタンダードとなったFado Musicadoには名曲が数知れずあります。
では最後に、そんな私の好きなFado Musicadoの音源・動画をご紹介しますね。
リスボンのFC、Benficaのファンが大合唱!「Cheira a Lisboa」
ポルトガル情報いっぱいのブログ村はこちら
コメント 0